Sukoshi Gouin 

sgsg.jpg

SGって、ソリッドギターの略なの?と、本日知った次第であります。
当たり前のようにSG,SGと呼んでいたけど、そんな意味があったなんて。
ギターについて知らないことが多すぎる。

なんとなく長岡亮介さんのブログを読んでいて、それを知った。
長岡さんのギタープレイ、今更だけどスゴイ。

Talkingshipで東京事変の話題になって、そういえば有名な曲は知ってるけど
アルバムとかちゃんと聴いてないなと思ってしっかり聴いたら……
もっと早く知りたかったという拾い物がいっぱい笑。

思いつきもしないような変化球のアレンジでドキドキさせてくれる。
色々やってるけど歌の邪魔になっていないし。
技術も、センスも、ルックスも全て揃う珍しいギタリストだと思う。

それはともかく我が愛機SGは、GibsonのSGスタンダード。
色んな人から色んな場所で、「ともかといえばSG」と言われるようになってきた。
最近は積極的にエレアコも弾くようにしている私ですが、
元はと言えばソリッドギター女なので、確かに向いているというか、
しっくり来ているんでしょうね。シェイプも含め、音も攻撃的で、太くて。

軽くって、本当に弾きやすい。
先輩の改造により、ビグスビーアームが付いているのもお気に入りです。
面白いほどに「女でSG弾いてる人あんまり見かけない」と言われることが多いけど、
実は結構いるんじゃないのか?

というか、巷の女の子にはどういうギターが人気なのか普通に知りたい。
ムスタング?ストラト?レスポール?

ギターに関してはルックス重視の私だけど、
意外とごちゃごちゃしてるやつは持ちたくないので、次買うとしたら
ギブソンのレスポールとか欲しい。クラシカルな感じの。

ヴィンテージじゃなくてもいい……この間スタジオでトラディショナルを試したけど
めちゃくちゃ弾きやすくて、好みの音が出て、そのまま持って帰ろうかと思った笑。

将来は自分好みのギターだけを壁じゅうにズラっと並べて、
眺めつつ愛でつつ夕暮れどきにお酒をたしなむ……そういう大人になりたい。
(もう十分に大人だけどw)

我が唯一の望み

unicorn.jpg

いよいよ見てきた。『貴婦人と一角獣展』
ずっと見たい見たいと思っていたら、フランスからタペストリーの方が来日してくれたという。
これは本当に、ピンポイントで生で見るのが夢だった作品というか、お宝なので、凄く嬉しかった。

なぜそこまで憧れたか。
学生時代に動物寓意について調べていたことがあって、そういう本ばかり読んでいたんだよね。
聖書や芸術作品、それから紋章に登場する動物たち。
さりげなく芸術作品に描かれる小さな動物にもそれぞれ物凄く濃厚な意味やメッセージが込められていたりして、とても夢中になれたわけだけど、中でも一番好きだったのは「一角獣(ユニコーン)」。
私のi-phoneの2つあるうちの1つのアドレスにもしちゃうくらい!

悪魔の象徴でもあり、救世主の象徴でもあるという二面性。
いかにも実在しそうな風貌なのに、実は架空の動物という儚さ。
そして、獰猛で攻撃的な性格だけど、処女にだけは懐くという伝説。
その角には病を癒す解毒作用があるとかないとか。

いそうでいない、善悪のつかみどころがない、そういう謎めいた所に惹かれて、追いかけてしまうのかもしれない。
そして、そんな中、本に載っていた「貴婦人と一角獣」の優雅さと煌びやかさは一度見たら忘れられるはずもなく。。。

飾られている部屋に入る瞬間はさすがに興奮したし、噛み締めたね!思っていたより大きかった!
五感をモティーフに綿密に描かれた作品全体も素晴らしいし、赤を基調に、意外にも写実的に植物を描写した千花文様(ミルフルール)が咲き誇っていて、貴婦人や侍女の仕草、動物1匹ずつの表情も、動きがあって面白い。

でも、何より目を引くのはやはり、六作のうちの全てで存在感を放っている一角獣。
実在の動物たちと一緒に描かれるから、本当にどこかにいるんじゃないのかなって気になってくる。中世では、疑いなく存在を信じている人もいたんじゃないかなあ。

そして何より美しいのは、「我がただ一つの望み」という作品(写真だと真ん中)。
それ以外の五作は「触覚」「嗅覚」…という五感に明確に紐付けられているのに、この作品だけ、何を伝えたいのかが明示されていない。

ただ、貴婦人の背後のテントに「我が唯一つの望み」との文字が描かれているから、第六感のことなんじゃないか?とも言われたりしている。貴婦人はよく見ると、アクセサリーを両手で持っていて、侍女の持つ宝箱に入れようと、もしくは取り出そうとしている。

しまうのと出すのとでは解釈が大きく変わってしまうから、未だに真相は謎という。

――でも、生で見た私の個人的意見としては、やはりこれはアクセサリーをしまっているような気がした。
物質的なもの、直接的なものを離れて、初めて真心に近づくというか、精神的な意味での「宝」を得るということ。
そういう意味では、「物質的な物をしまうと同時に希みを取り出す(取り出される?)」なのかな。

「結婚」って解釈もあるみたいだけど、なんかもっと大きなスケールでの「愛」「求める心」なのではないかと感じる。

1つで2つのことを意味するという謎多き部分では、「我が唯一つの望み」自体にも、ニュアンスとして一角獣的な側面があるし、正にぴったりの動物なんだと思う。

我々には知る術もない真相を500年以上見つめ続けている一角獣の瞳は、微かに笑みを浮かべているだけ。

もしも人生に「我が唯一つの望み」なんて言うべきものがあるとしたら、何だろうなあ、なんてぼんやり考えながら帰って来た。
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
05 07
プロフィール

菊池ともか

Author:菊池ともか
Twitter:tomoka_slvjet
ギタリスト&歌うたい。
1988年2月3日生まれ。AB型。
東京都出身。
10代半ばから様々なバンドにギタリストとして参加。
現在はソロプロジェクト
"Folk Rock Express"進行中。
愛用ギターは銀ラメのグレッチ・シルバージェット!
アコギはマーチンの000-15M☆

最新記事
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
検索フォーム